DESIGN CONCEPT
ミッションに込められた思いを体現する存在として、
生命力がはちきれんばかりにみなぎり、
どんどん大きくなっていく姿を
CNCの文字を使って表現しました。
私ならできる。あなたならできる。人類が、当然のようにそう信じあい、高めあう景色を目指して。私たちは、“生きる”を進化させる実験をつづけます。
ここに、私たちの目指す未来を象徴する、
ひとつのエピソードがあります。
足腰に不調を抱えてしまい、
周囲の援助を受けながら生活を送る方がいました。
生きがいでもあった日々の買い物や料理などを以前のようにできなくなり、
その方はしだいに、ふさぎこみがちになっていきました。
そこで私たちは、その方が大好きなご近所のみなさまや、
ご家族と協力しながら、ご自身の手で買い物をし料理をふるまう会を企画。
参加者に味を褒められると「またつくってあげるね!」と嬉しそうにこたえ、
「今度はもっとたくさんの人にふるまってあげたい!」とまで、
おっしゃるようになりました。
私たちは、地域や企業や医療機関などとともに、
このような、生きる力が湧きだす状態をつくります。
その背景にあるのは、「やればできる」ことを体現しながら生きる人を、
世界中に増やしていきたいという想い。
どんなにささいで小さなことであっても、
「やればできるんだ!」という喜びをもちながら、
その人なりの挑戦と進化のサイクルが回りつづけること。
それが、“生きる”をより良くするための、
いちばんの源泉になるのだと思うのです。
そして、自分の可能性を信じて一歩ふみだすその姿は、
いつしか周囲の人々までも勇気づけ、背中を押していきます。
もし、この連鎖が人類全体にまで広がったとしたら。
その先には、どんなに豊かな未来が待っているでしょうか。
一気に広げることは、難しいかもしれません。
何十年もの長い時間を、必要とするかもしれません。
そして、時代とともに、より良く生きるためのあり方自体も、
大きく変わっていくはずです。
その流れをとらえながら、
“より良く生きることがあたりまえの社会”へ、
一歩ずつ進んでいくこと。
それこそが、この世界で生きる人々、ひいては、
世界の未来を進化させていくと確信しています。
暮らしの中にひそんでいる小さな気づきを見逃がすことなく、
しっかりと向きあおう。
それを種にして「こうなったら最高!」という、
壮大な理想をかかげていこう。
「PDCAよりもIDCA」の姿勢で、
まずはアイデアの段階で思いきって走りだそう。
やってみる中で得られた学びや経験を活かしながら、
最後までやりきろう。
関わる人たちの気もちも自分の一部のように受けとめて、
ともに喜び、ともに楽しもう。
それぞれの想いを深く感じとり、
ひとつひとつのアクションを通じて心をしめしていこう。
ミッションに込められた思いを体現する存在として、
生命力がはちきれんばかりにみなぎり、
どんどん大きくなっていく姿を
CNCの文字を使って表現しました。
進化や解放、未来を象徴する明るいブルーをコーポレートカラーに、
太陽のように元気でパワフルなオレンジをサブカラーに採用しました。
CMYK : 95/10/0/0
RGB : 0/160/230
HEX : #00a0e6
CMYK : 0/60/98/0
RGB : 255/130/0
HEX #ff8200
島根県出雲市で育った矢田は、父の死をきっかけにコミュニティナースを着想。まちの中に医療の専門家がいて、普段から地域の人たちの健康や暮らしの相談に乗ることができれば、父のように病気の発見が手遅れになる人を減らせるんじゃないか。そう考え、看護学校に入学後、自ら「コミュニティナース見習い」と名札をつけ、まちで活動をはじめる。その後、看護学生仲間とともに、子育て中のお母さんを対象とした健康イベントをカフェで開くなど、まちの人との関わりやあり方の実験を進めていった。
個人ではじめたコミュニティナースの活動はチームとなって動き出し、全国から年間250件を超える問い合わせがくるようになった。それならばと、正解のないこの活動に関心を寄せる人たちと学びをシェアし、それぞれの地域で活動をはじめていく個人向け養成講座事業「コミュニティナースプロジェクト」を立ち上げ、2017年にCommunity Nurse Companyを設立。暮らしの中で関係をつくり、信頼を得て、うれしいやたのしいを共につくっていく、コミュニティナースという「在り方」が、思いを同じくする仲間の力で全国にひろがっていった。
「住民のもつケアする力を引き出す」「コミュニティでケアをする」といった、コミュニティナースを通じた相互扶助のアプローチは、自治体の施策としても導入され、2020年以降は、企業が自社の組織開発、経営戦略の観点で、コミュニティナーシングを求める動きもでてきた。どんなふうに、それぞれの地域、企業のあり方に合わせ、コミュニティナーシングを社会のインフラにしていくのか。この社会実験・社会実装をパートナー企業と共に全国、世界にひろげはじめている。
株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役社長
コミュニティナースが地域に根差している島根県雲南市を訪れた時の感動は、衝撃的でした。地域の人たちが交わり、お互いを気にかけて暮らす姿に「あぁ、すべての自治体がコミュニティナースを導入してくれたらいいのに」と素直に思ってしまいました。
相手のために何かしてあげたい、という本来、人間が持つ優しい心。その尊い「おせっかい」な心を上手に引き出し、地域のみんながつながっていく。コミュニティナースカンパニーは、そんな暖かい地域づくりを丁寧にやっていくプロフェッショナルです。人を幸せにする会社です。
コミュニティナースが全国の自治体に広がって欲しい、その広がりをみんなで応援できるようになったらいいな、と思い ふるさと納税でCNCを応援できる仕組みをつくりました。
こんなに心動かされたのは久しぶりです。
大切なものほど、分かりにくい、伝わりにくい。
だからこそ、これを知った私たちがコミュニティナースの活動を周りに伝えて、応援していければと思います。心から応援しています!
株式会社COTEN CEO
地域での助け合いは前近代にもあったが、CNCがやっているのはその更なるアップデート版だ。 旧来の地域での助け合いは、良い面もあったが悪い面もあった。職業が選べない、結婚は決められているなどの柵もすごくあった。 そういうものがない状態で、血縁家族ではない人達がこのように助け合うという形態を、どこでも出現させられるこの社会実験は、歴史上ありそうで、どこにもない話だ。 高齢者に優しくしようという次元の話ではない。全世界に向けての新しい共助のアップデートに向けた壮大な社会実験だ。 世界はこれをもっと注目した方がいいと切に思う。
株式会社ヘラルボニー 代表取締役社長
島根・出雲で、娘と過ごしたひととき、この地には魔法が掛かっていた。貨幣やインセンティブで縛られた現代社会のふつうは何処へ。コミュニティナースは地域サービスを超越し、現代社会が近代化する理由で置いてきた「地域コミュニティ」を復権させる「民間版の社会運動」を実践しているように映った。私たちヘラルボニーも、社会に販売しているのは、障害がある人が描いたアートではない、障害は欠落ではないという思想だと信じている。思想や価値観を社会実装する同志として、この魔法が、地域を便利に豊かに、心を健康にする未来を、見つめていきたい。